いまでは想像もつきませんが、私が就職活動をしていた2000年より前の世代。
大学3年生の秋ごろになると、どこからともなく段ボール箱が3箱ほど送られてきたものです。
送り主は、リクルート。中には業界別の企業情報がどっさりと詰め込まれています。
1997年にオープンしたリクナビは参照用でしかなく、私の1つ上の先輩たちは資料請求ハガキを何枚も書いて入社案内やエントリーシートを取り寄せていました。
1997年のアジア通貨危機のあおりをうけて日本経済も停滞。
いわゆる就職氷河期世代で、何百枚もハガキを書いても資料が届くのは数社だけという仕打ちもあったようです。
私はリクナビエントリーが浸透し始めた世代でハガキこそ書きませんでしたが、ダイヤルアップ回線で深夜にいそいそとエントリーシートを送っていました。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/121600964/
さて、そんな就職氷河期世代を対象に政府が600億円超を投資して雇用を促進させる政策を打ち出し、波紋を呼んでいます。
政策の是非はともかく、記事中にある「大人のキャリア訓練」に力をいれるということは、一般業界だけでなく、美容業界にも求められていることではないでしょうか。2000年代はカリスマ美容師ブーム真っただ中。一学年3万人を超える美容学生がいた時代です。
この世代の美容師は40代を迎えます。当時と異なり、正社員、業務委託、シェアサロン、独立とキャリアの選択肢は拡がったものの、これからのキャリアに悩む美容師さんが多くいます。
「大人美容師のキャリア訓練」これから需要が増えそうです。
ところで、氷河期と言われながらも求人倍率が1を割ったのは2000年3月卒の1回だけだそうです。ちょうど私の世代です。