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美容師の国家試験科目の見直しに乗り出すとの報道がありました。
美容師免許は、美容師法(1957年制定)にもとづく国家資格で、筆記と実技試験が行われます。
実技試験はカッティングとセッティング。
セッティングはロッドを巻き付けるワインディングと、指とくしで髪を波立たせるオールウェーブセッティングのいずれか。そのため、美容学生はどちらも練習しなくてはなりません。ちちなみに、2021年8月の美容師免許試験の実技はワインディングとなっています。
ワインディングはまだ需要があるかもしれませんが、オールウェーブは難しい技術にも関わらず、実際にお店ではほとんど使わないようです。
一方、いまやどこの美容室でも扱っているヘアカラー、2008年に美容師資格が義務づけられたまつ毛エクステはどちらも技術試験の対象外。
日本美容サロン協議会の提言では、専門学校に入学してから美容師になるまでに必要な平均期間は、イギリスが約3年なのに対して日本は6~7年。美容師養成施設で必修810時間以上のうち、数百時間がオールウェーブにあてられているといいます。
試験内容の変更には、関係省庁との調整や美容学校のカリキュラムにも大きく関わる一大事。実際の変更にはまだまだ時間がかかりそうですが、時代に合わせた制度に進化して欲しいものです。