株式会社リクルート 2020年3月期2Q決算発表

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経済系の媒体各社はLINEとYahoo!の経営統合のニュースで持ちきりですが、その裏でリクルート社の上期決算報告が13日に発表されました。この春、学生の内定辞退率を予測した情報を企業に提供した問題で売上への影響が注目されていましたが、そんな問題もなんのその。国際会計基準(IFRS)で過去最高益となる前年同期比23%増の1141億円の純利益を叩き出しました。

リクルートの売上、利益を牽引したのは、海外の売上で特にIndeedが堅調のようです。国内の求人企業の業績を見ると、今まで好調だったエンジャパン、パーソルキャリアが赤字転落。その一方で、医療系人材の紹介求人に特化しているエスエムエス、IT系人材の紹介求人に特化しているメイテックが過去最高益を上げました。

HotPepper Beautyも堅調で前年同期比13.3%の売上増。決算短信には、「地方圏及び都市圏郊外での企業クライアント獲得が順調に進展するなかで取引店舗数が拡大したこと等により、売上収益が増加しました。またSaaS機能の提供に積極的に取り組み、 企業クライアント接点の強化に注力しました。」*SaaS(Software as a Service)とあり、メディア営業からエアレジを始めとしたクラウドビジネスツールの普及に舵を切り始めています。

日経新聞の記事では、HotPepper Beautyの予約件数は5,727万件で21%増と公表されていました。半期で5000万件を超える予約がHotPepper経由で入っているということは年間で1億件。1億2千万人の日本人口から推測するに、女性6000万人が年に4回美容室に行くとして、2億4千万回。日本の美容室予約の50%近いシェアをHotPepperが取っていることになります。この影響力は凄まじいですね。

参考:https://recruit-holdings.co.jp/ir/library/securities/

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