レーティング社会到来の足音

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予約したお客さまが当日現れずに用意した食材やバイト代が無駄になってしまうホテルや飲食店の業界用語 No Show(ノーショー)。

17名17万円のコースを無断キャンセルしたとしてついに逮捕者まで出した無断キャンセル。飲食店にとって従業員不足に続く頭の痛い問題です。この問題は美容室にも共通するところがあります。特に指名で時間を空けておく美容師にとって無断キャンセルはお店の売上のみならず個人の収入にも直結します。

タクシー配車アプリUBER。日本では業法の壁があるため、ハイヤー配車サービスに留まっていますが、世界では一般車輌と個人をつなげるシェアリングサービスとして確固たる地位を築いています。このUBER、乗車後に運転手の接客態度や運転技術を5つ星で評価するシステムで、遠回りをしたり、荒い運転をしたりすれば運転手の評価に影響するため、運転や接客に細心の注意を払います。ここまでは、食べログやホットペッパーと同じですね。

出展: Marina StroganovaによるPixabayからの画像 

ところが、UBERは運転手もお客さまをレーティングします。予約した場所に遅刻する、キャンセルする、車内の態度が横暴等、運転手もお客さまと同等の権利を持っているのです。巷にあふれる口コミサイトによって、レモン市場と呼ばれる情報の非対称性が改善されたというメリットがある一方で、逆に消費者の力が守られすぎることによって、理不尽な要求が一方的に事業者に突きつけられるデメリットも存在しています。

この消費者のレーティングは日本ではあまりみかけませんが、キャッシュレス社会の中国ではNo nameの消費者がいないため、誰がどこで何をしたかわかる仕組みが出来上がっているそうです。ところで、私のUBERレーティングは4.80点でした。なにか悪いことでもしたのでしょうか。。。UBERの説明にはこうあります。

「最高評価の人はほぼいません。平均点が5.0点でなくても落胆しないでください。」

少しだけほっとしました。行き過ぎた監視社会も脅威なので、何ごともほどほどがいいですね。

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