快晴の空に、ファンファーレが響き渡った。
東京・千駄ヶ谷。国立競技場。
1964年10月10日。
東京オリンピック開会式。
日本中でテレビの前に人が集まり、だれもが中継に釘付けになっていた。
そのとき、競技場からわずか2キロメートルほど離れた麹町のビルの2階には、女性たちの列ができていた。
街頭テレビではない。
美容室である。
リクエストQJ 2004年5月号THE GENERATION vol158
1964年10月10日。東京でオリンピックが開催されたこの日に、
東京麹町にとある美容室がオープンしました。
その美容室とは、「田谷哲哉美容室」。
当然インターネットなんてない。そもそも美容室を宣伝するという文化すらなかった時代。そんな時代に、田谷哲也美容室は新聞折り込みでプロモーションを行い、麹町周辺の若い女性はオリンピックを見るよりも美容室に行くことを選んだそうです。
さて、現代の美容室の集客といえばリクルート社のホットペッパービューティーですが、昨年秋に発表されたLINE社のサービスプラットフォーム「LINE Mini app」の先行リリースが20日より始まりました。
「LINE Mini app」とは、LINEの中にサービスページを開設することができ、メニューや料金などのサービス情報から、予約フォームの設置、クーポン発行、ポイントカード機能を持たせたり、通知機能でオフィシャルアカウントを通じてプッシュ通知できたりと、ユーザー一人ひとりに合わせたコミュニケーションができるOMOサービスです。
美容業界では美容室AshさんとTAYAさんが先行してLINEミニアプリの提供を開始しました。提供元は株式会社リザービア社。
LINEのホーム→サービスから追加することができます。
今のところ、Ashさんと田谷さん。他にはルイヴィトンやDevelopers.IO CAFEが出てきます。
KANZASHIやビューティーメリットなど美容室で予約機能が普及するためのKSFは他サービスとの予約連動。
これが備わると美容室のOMOも加速しそうです。