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十年一昔なんてことわざがありますが、いまの時代ドッグイヤー・ラットイヤーと時代の移り変わりは驚くほどのスピードで流れています。私の幼少期の記憶を思いだせば、実家のテレビは木製のブラウン管。進研ゼミだか、学研の付録で真空管ラジオを作った思い出なんて、今思い返すとまるで原始時代のようです。
今月から渋谷ストリームに引越ししてきたGoogle(アルファベット社)。23日の報道によると、最先端のスーパーコンピューターが約1万年かかる計算を、量子コンピューターは3分20秒でできるようになったそうです。
量子コンピューターと従来のコンピューターの違いについてはGoogle先生にお任せするとして、我々の生活にはどのような影響がでるのでしょうか。
今回計算したのは乱数を作る計算問題で、一般的に乱数は暗号技術などで使われています。流行の仮想通貨も、乱数による暗号で価値をやり取りするため国際的には暗号通貨と呼ばれています。今回の暗号解読は、AI・IoT・5Gでドラえもんの世界が実現に向かう中、現代のITセキュリティのあり方そのものをひっくり返してしまうような研究成果です。今回の発表を受けて暗号解読を恐れた人たちによってビットコインが売られ、価格が急落しました。(その後、なぜか急騰しました)
軍用リスクとかテロ対策とか大丈夫なの?と思って少し調べてみたら、すでに軍事産業では光の粒子「光子」を使った暗号技術の研究に取り組んでいるそうです。我々の生活に溶け込んでいる数々のパスワードが「光子」に一新される日も近いのでしょうか。多くの個人情報を取り扱う当社も、動向に注視したいと思います。