COTYのブランド戦略

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1880年にウイッグ屋さんとしてドイツで創業したウエラ社。ウイッグの需要に陰りが生じ始めると、パーマ機器メーカーに業態を変えてヘアケア業界に参入。1972年にウエラジャパンを立ち上げ日本に参入し、プロフェッショナルとコンシューマー向けのヘアケア商材の製造と販売が始まりました。

日本で依然人気ブランドだった2003年頃、グローバルでは経営が悪化。米P&G社に65億ユーロ(約8,000億円)で買収されます。2010年に日本法人のウエラジャパンもP&Gに統合されて、スタジオを除く国内工場、本部事務所を全て閉鎖しました。

P&Gの傘下でウエラはグローバルで順調に業績を伸ばしますが、2015年、今度は43のブランドとともに 米 COTY社に125億ドル(1兆4,000億円)で買収されました。コンサルティング会社KPMGの調査によると、アメリカの消費財メーカーのEV/EBITDA倍率は14.8倍なので、EBITDAで8.5億ドルの利益が出ていたと考えられます。*43ブランドの売上合計は59億ドル。

10月、美容ニュースサイトWWDでCOTYがプロフェッショナル事業部の売却を検討しているという報道がありました。先日の美容団体JABAのパーティーでウエラの幹部の方をお会いしたので聞いてみたところ、売却することは決定していて社内でも告知されているが、売却先、金額は決まっていないそうです。今回対象となるブランドの売上高は 27億ドル。いったい今回はいくらの値がつくのでしょうか。

注 表題及び文中の価額はウエラ事業の価額ではありません。

参考: WELLA https://www.wella.com/professional/jp-JP

理美容ニュース http://ribiyo-news.jp/?p=15744

KPMG Market Check!https://home.kpmg/jp/ja/home/insights/2018/05/market-check.html

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